転職世代はゆとり世代?

日本で1年間に何人が転職を経験しているのかご存知でしょうか?

総務省統計局の労働調査によると、2016年に転職した人は306万人です。7年ぶりの300万人を超えたそうです。
年代別にみると、25歳~34歳までの転職者が77万人と最も多く、転職者の全体の4分の1を占めています。また、転職は30歳で行う傾向が強まっており、30代の転職は一般化しているのが現状です。
若い世代の転職が増加している理由の1つに、非正規雇用の増加が背景にあるようです。また、30代は働き盛りです。真剣に今後に考える時期でもあるので増加はしょうがない部分もあります。

若い人は我慢できないから転職する?

20代の転職理由に自分らしさと答える方が増えてきています。自分がやりたい仕事、自分の個性が発揮てきる仕事、自分ならではの仕事などを求め、転職するようです。
そういう理由で転職をしていく若者をみて、年配の社員は「わがまま、自分勝手だ」と思っています。そのため「我慢のできないやつ!」だと決めつけるのです。

しかし、本当に転職する理由はそこにあるのでしょうか?

本当は、会社の体制で、その人の能力が発揮できない状態になっているだけではないのでしょうか?会社にとっては小さな事が、労働者にとっては、大きな問題である事はないのでしょうか?こういった会社とのすれ違いが原因で転職を決めている方も多数存在します。

変わらない日常の不安

「仕事の内容がつまらない、上司が嫌い、なんとなくつまらない」などの不安を抱え、「このままいつまで働けばいいのか?」と、そこから抜け出す為に転職する方もいます。

このタイプの転職は、仕事よりプライベートを重視した方が多いです。キャリアや仕事に対しての重要度はそこまで高くありません。

今の時代は人手が不足しており、求人も多く存在しています。また、転職エージェントサイトを利用すれば、エージェントが熱心に転職をサポートしてくれます。比較的転職しやすいという状況のためこのタイプの転職者は転職を何度も繰り返す傾向にあるようです。

まとめ

ゆとり世代が悪いのではなく、単純に現在ゆとり世代の層が結婚や子育ての真っ盛りになっているので、仕事より家庭を優先して転職する方もいます。今後、仕事より家庭やプライベートを大切にする方が増えてくる時代です。

企業も本当の意味で働き方、仕事内容や待遇を考えていかなければいけない時代です。世代に関係なくその分、良い転職を行うには、今以上に自分を磨く事も必要になります。

転職をするのは、メリットだけでなくデメリットもある事を理解し、転職をする事がポイントです。将来の自分についてしっかり考えて転職を行いましょう。