解雇されることだってある!入社後も安心できない試用期間

面接を無事に突破できて一安心、試用期間があるけどここでクビになるようなことはまずないだろう!
…そんな考えをお持ちでないですか?
以前、試用期間について簡単に記事にしましたが、最近身近であった試用期間のトラブルを紹介します。
以前の記事については以下をご参照下さい。

試用期間とは?知っておきたいその仕組み
転職する際、求人情報に試用期間ありと記載された求人を見たことがあると思います。 これはいったいどういう意味なのかご存知でしょうか? ...

転職を成功させたAさん

Aさんは転職を決め、頑張って転職活動を行いました。その結果数社から内定を貰う事ができ、自分が一番行きたかった会社に決め、入社しました。
入社説明の中で契約内容についても話があり、3か月間は試用期間と説明を受け、書類にも記載されていました。

入社して10日が経過し職場にも慣れて始めた頃、上司から呼び出され信じられない事を言われましたのです。

「Aさん、あなたの仕事ぶり、人間関係など10日間見させて頂きました。その結果、うちの会社では、合わないと判断しました。他の会社で頑張ってください」

Aさんは何が起こったのか理解する暇もなく、その日のうちに退職となりました。Aさんは入社して大きなトラブルはありませんでしたが、仕事の事で、自分の経験や知識から、周囲と議論する事はありました。

Aさんは次の日からまた就職活動を再開しました。今回の場合、会社の試用期間は3か月ですが、なぜ2週間で辞めないといけなくなったのか…。

試用期間内は解雇理由・予告は必要ない

企業によって期間は違いますが、入社して1か月、3か月など試用期間が設けられています。入社して2週間を経過した場合には、解雇予告や、解雇の正当な理由が必要となります。
しかし、2週間以内であれば、法的にも解雇予告や大きな解雇理由は必要ではありません。

試用期間はあくまでも仮採用です。そのため企業によっては、ペーパーテストや面接などである程度人数を減らし、数名に入社してもらい、働きぶりや人間性で本採用を行っている企業もあります。

今回のAさんの場合、経験や知識もあったため仕事のレベルには問題なかったのですが、周囲の人間と仕事のやり方を議論する事がしばしばあったため、会社の輪を乱す人と判断されてしまったのです。
そのため試用期間の3か月を待つことなく、2週間で解雇になってしました。

器の小さい会社と思った人もいるかも知れませんが、小さい企業では、人員も集まりにくいため、輪を乱す存在は会社を潰す可能性もあるのです。
試用期間の解雇について納得できない方は、弁護士などに相談する事もできますが、そこまでして解雇取り消しになったとしても、もうその会社にあなたの居場所はない可能性が高いのです。
解雇になってしまったら、すぐに切り替え、就職活動を行いましょう。