試用期間とは?知っておきたいその仕組み


転職する際、求人情報に試用期間ありと記載された求人を見たことがあると思います。
これはいったいどういう意味なのかご存知でしょうか?

「研修期間みたいなもんだろ」と思っている方が多いと思います。今回は試用期間について簡単に紹介したいと思います。

試用期間とは?

企業が採用する事になった求職者に対して、その人の勤務態度やスキル、能力を見て本採用にするのかを確認する為に設けられている期間です。
簡単に言えば、本採用になる為の最終試験です!試用期間の長さは企業によって違いますが、1か月から半年ぐらいが一般的です。

試用期間に解雇されるの?

試用期間はあくまでも、長期雇用を前提としているので、正当な理由がなく解雇する事はできません。(経歴詐称、勤務態度が悪いなど)
解雇する場合も、通知を30日前に予告するか30日以上の平均賃金を払うのかいずれかが義務付けられています。

ただし、試用期間の開始2週間はこれが必要ないと特例で認められています。これは、アルバイトやパート先でも同じで2週間以内であれば解雇されてしまいます。
勤務開始2週間はとても大切です。決して遅刻や問題行動など起こさないようにしましょう

給料や福利厚生はどうなる?

企業により、試用期間中の給料などは違いますが、基本的には試用期間終了後の少し下の金額を提示してきます。

この時、気を付けるのは最低賃金を下回っていないかです。気になる場合は給料額と試用期間の日数を用いて、平均賃金を計算してみましょう。

また、試用期間とはいえ、長期雇用を前提としているので、特例を除き各種社会保険(雇用保険、健康保険、労働災害保険、厚生年金)への加入が義務付けられています。
企業側へきちんと確認しておくべき事です。採用担当者か配属先の上司へ確認しましょう!

もし試用期間中に退職したいと思ったら?

「思っていたものと違った・・・」「私には無理だ」などの理由で試用期間中に退職することは少なくないです。ではどのように退職したらいいのでしょうか?
まず、試用期間とはいえ、即日退社はNGです。

労働基準法では、退職予定日より2週間前に退職を申し出を行うことが定められています。退職を決意した場合、なるべくはやく上司へ退職の意思を伝えましょう!
また、同時に次の転職先も探す事も忘れないようにしましょう!