『内定辞退の正しい伝え方、「直接会って、まず感謝」を』という記事が話題に
日経新聞が以下のような記事を公開し、その内容が話題となりました。

内定辞退をするならメールや電話だけで済まさず、企業に直接出向くべきというのです。
この記事を見てネット上でも「また謎マナーか」「どこのマナーだよ」などとツッコミが多いのですが、採用担当者として面接した経験のある筆者も同意見で、出向いて謝罪など逆に困ります。
人事だって暇じゃない
私が勤めていたのは割と小さな企業だったので人事部というものはありませんでした。私は他の仕事と兼業で採用担当をやっていたわけです。
結構な人数の面接をしてその中でお断りもしてきましたし、逆に内定辞退されたケースもあります。ただ、このような「出向いて謝罪」をされた経験は幸いありません。私もそれでよいと思います。
ただでさえ他の業務の合間に面接をやっていたものですから、採用シーズンになると主となる業務が疎かになっている状態です。
そんな中で、やっと「この人なら」と思って採用した方に辞退されてしまったら「残念だなぁ」とは思うことはあっても、「このやろう!謝りに来い!」なんてとても思っていられません。
代わりを選ばないといけない
内定辞退されたら「代わりの人を選ばなければ」という思考のほうが強いですし、そういう状況でもし謝罪のために来訪でもされてはその対応に時間を取られます。
面接のために訪れてくれている方々は一緒に働くことになるかもしれない「仲間候補」としてもてなすわけですが、面接辞退された方はすごく乱暴に言ってしまえば取引先でも仲間でもない部外者なわけですから、構うメリットがないのです。
(将来的にお客様になったり、ここでぞんざいに扱ってネット上で悪く言われる可能性を考えると丁重には扱いますが)
怒りこそしませんが、ただでさえ選び直しで忙しいのに来訪とか勘弁してくれよとは思うでしょうね。
「謝りに来い」だなんていう人事はよっぽど暇
内定辞退は来訪して謝罪するのがマナーだろうが!なんて採用担当者が本当にいるのなら、よほど暇か傲慢なのでしょう。
これを読んだ方ももし内定辞退することがあれば電話かメールで結構です。
私個人としてはどちらでも構いませんが、世間一般でいうと電話のほうが確実に伝えられる分、よいかもしれません。