筆者は身内経営の会社に三回転職した事があります。(もちろん3つとも別の企業です)
結論からいうと、身内経営でも素晴らしい会社はあるのかも知れませんが、個人的にはおすすめしません。できれば避けるべきです。
身内経営の企業で私が感じた事、実際にあった出来事を紹介したいと思います。
目次
社長が夫、副社長が妻
身内経営の場合これが基本です。私が勤めた企業3社とも、この形でした。
問題ないのでは?と思った方は身内経営の恐ろしさを知らない方です。
この形の困る事は大きく3つです。
・どちらかに必ず嫌われる事
・親族の上司や同僚がいる事
周りの意見を聞かない
上場企業であれば、会社の大きな方針は株主総会で決定されます。未上場企業であっても、一般的には役職のついた人が集まって方針を考えます。
しかし身内企業の場合、周りが何を言っても聞く耳を持たないのです。明らかに失敗するとわかっている場合でも、強行突破!
自分達の方針が間違っている事を認める事はなく、失敗の原因は現場にあると言います。
社長、副社長のどちらかに必ず嫌われる
これは、結果が出せないから嫌われるとかではなく、単純に好きか嫌いかです。
男性と女性では考え方や捉え方が違うため起こってしまう事なのか、はたまた嫉妬も入っているかもしれません。
私が20代前半の時に努めていた企業の社長50歳、副社長30歳後半と10以上も年齢が離れており、若い男性社員が3名程しかいませんでした。
私は教わった事はすぐに実施するタイプであったため、副社長は朝の朝礼で褒めてくれます。しかし、社長からしたら面白くなかったのでしょう。
私が何かミスをする度に部屋へ呼び出し、1時間程お説教。もちろんお説教タイムは勤務時間外です。
他の人が同じミスをした場合は、「気を付けろよ」で終わっていました。このような事が日常的にあっており、社内でも社長派、副社長派と別れてしまい職場内はギスギスしていました。
親族の上司や同僚がいる
経営者の息子や娘、甥っ子や親戚の叔母さんや叔父さんなどがほぼ間違いなくいます。そうとは知らずに会社の愚痴や不満を言ってしまえば、次の日には大事件です。
また、ミスや失敗も直ぐに社長へ伝わるため、身内以外の社員はいつも怯えながら仕事をしなければいけません。人間監視カメラと私は呼んでいました。
常に社長に見られているという緊張感、ストレスで辞めていく人が毎月いる程でした。
身内経営の会社で働く上で知っておくべき事、気を付ける事
・成績などではなく、社長に気に入られるかどうかで給料や役職が決まるため、上手くやれる人は直ぐにでも、役職や他の社員より給料が高くなる
身内経営の経理は本当に辞めた方がいい
理由は経営者は経理関係は丸投げしてきますが、自分たちの要求は押し通します。そのためお金のやりくりが他の企業の何倍も大変です。
ベテラン社員に要注意すべし
ベテラン社員は身内でなくても、かなり危険です。 最初は優しく話しかけてきたとしても、会社の不満を話すと次の日に社長から呼び出される事も。
誰が社長に繋がっているかわからないため恐ろしいのです。
身内経営の場合法律などは効果なし
・有給の申請をすれば、悪人扱い。退職したいと言えば、無責任と言われる。
・労働時間は関係なく、残業代はでない「勤務時間にできない人が悪い」と言われる。(もちろん勤務時間では終わらない量の仕事)
・残業代を請求すると「残業した証拠ある?」
残業代はタイムカードで証明が無理な場合、働いた時間をメモしておいたり、同じ職場の人に証言してもらえば残業代が出る事を最近知りました。もっと早く知っていたらと後悔です。
残業代を本気で請求したいと考えた場合、弁護士や労働監督署へ相談しましょう。
結論、身内経営の企業はやめろ
今回紹介した事は経験した事の1部分です。他にもたくさんありますが、身内経営の会社は3社ともこんな感じの職場でした。
本当に良い身内経営の会社も存在するのかも知れませんが、私は出会えませんでした。もし、身内経営の会社へ転職、就職する場合はとことん内情を調べる事が必要です。安易に入社してしまうと…。
今回、この記事を書かせて頂いたのは、私の様な思いをする人が一人でも減って欲しいと考えたからです。参考にして転職、就職の役に立ててくれたら幸いです。
ちゃんとした求人を探すために
そこそこ名前の売れている転職サイトを使いましょう。リクナビNEXTやマイナビ転職などです。
というのも、今回紹介した身内企業に就職したきっかけとしては2つはハローワーク、1つは求人フリーペーパーからです。
フリーペーパーはともかく、ハローワークに至っては企業は無料で求人掲載できるため、こういった”ヤバイ”企業に出会いやすくなるとも感じます。人を集めたいのに金は出したくない(求人掲載費すらケチってる)のですから。
転職サイトならブラック求人はないなどとは言いませんが、人を集めるためにお金をちゃんと使うくらいのまともさは持ち合わせているのかなと思います。
私が使用した転職サイトは以下でまとめていますので、もし転職や就職をお考えならご参考ください。
