景気も上がってる今、倒産なんてあるの?なんて甘く考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、実は2017年だけで見ても8,405件もの企業が倒産しています。
企業といってもピンきりですが、個人でやっているお店などは3年と持たない場合も珍しくありません。
いざ会社が倒産して、転職活動を始める際に何から始めたらいいのでしょうか?
今回は、会社が倒産した場合、倒産しそうな場合の転職について紹介したいと思います。
後で色々と紹介しますが、はじめにこれだけは紹介しておきます。
倒産して、直ぐに転職を決めないといけない方は、転職エージェントへ行きましょう。
今回紹介する内容を読んでから自身で転職活動を行ってもいいのですが、エ―ジェントへ行く方がはるかに早く企業が見つかります。
また様々なアドバイスや助言を受けられるため、転職のスピードが格段に変わってきます。猶予がない方はエージェントを利用しましょう!
転職の流れ
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・求人検索
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・履歴書の準備と退職の書き方
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・面接練習
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・転職成功か求人検索から再スタート
目次
1転職計画
普通の転職を行う際にも転職計画は必要になります。しかし、倒産する事が確定している場合はどのように転職計画を立てるのか?
本来の転職計画には引継ぎの時間を計算に入れますが、倒産の場合は入れる必要はありません。おすすめは倒産する前に転職を終わらせる事です。
倒産後の転職には色々と問題が発生するためです。
倒産前に転職できる場合の転職計画
これは通常の転職同様、残った人の迷惑にならないよう引継ぎを確実に行ってからの転職が必要です。
また、有給の日数の確認、退職後必要な書類の交付も忘れずに行いましょう。
その上で、求人を検索し、面接を受ける日程を計画しましょう。
倒産まで会社に在職する場合
倒産までいる場合は何かと面倒になります。給料が支払われるのか?という問題ごとや、次の仕事が決まるまでの生活資金の問題などです。
そのため、気持ちにゆとりがなくなり、よく調べもせずブラック企業への転職…なんてことにもなりかねません。
そうならないためにも、冒頭で紹介した転職エージェントは必要!倒産する会社に最後までいる場合、転職計画が上手くいかない場合が多いのです。
2求人の検索
倒産する事が決まったら転職計画を立てながら、求人の検索を行いましょう。
在職中の場合、ハローワークに行く時間を確保するのは難しいと思います。そのため、求人サイトを利用しましょう。

求人サイトはハローワーク同様に無料で利用する事ができます。また、ハローワークと違い、スマホでたくさんの求人を見る事ができるため、とても便利です。
求人サイトにはそれぞれ掲載している求人に違いがあり、登録者限定公開の非公開求人も存在するため、最低でも2つのサイトへ登録する事をおすすめします。
3履歴書の準備と退職の書き方
勤務先が倒産した場合、倒産した事を書くと転職に不利になると思い書かない方もいますが、退職理由を書かない方が
常識のない人だと思われます。そのため、退職理由はきちんと記載しましょう。
書き方
- ○○会社 会社都合により退職
- ○○会社 会社の倒産により退職
この二つの書き方が一般的です。
会社都合退職の場合、リストラや懲戒免職などを疑われる可能性もあります。
そのため、会社の倒産と書く方をおすすめします。
面接官に変な不信感を持たせないためにもキチンと記載しましょう。
4面接の練習
転職の場合、なぜ前職を辞めるのかという質問されることは比較的多いです。きちんと答えられるようにしましょう。
ここで気を付けておいて欲しいのが、倒産したとは言え、前の会社を悪く言う事は避けましょう。たとえ事実がどうであれ、面接官の心証がかなり悪くなります。
5転職成功か求人検索から再スタート
この流れで転職が成功する場合と内定がもらえない人がいます。内定がもらえない人は再度求人検索から再スタートになります。
自分ひとりの転職活動で上手くいかに場合はエージェントを頼りましょう。
倒産してしまってからの転職のリスクを2つ紹介します。
給料が払ってもらえない、退職金がない
倒産してしまった会社は、運営が上手くいかなかったため倒産するわけですから、当然金銭的な問題を抱えています。
給料や退職金支払いの遅延からはじまり、社長の夜逃げや自己破産。こうなってしまうと給料や退職金をもらうことは難しくなります。
もしそうなったら?
国には、未払いの賃金を国が立て替えて払ってくれる未払賃金立替払制度があります。
しかし、全額ではなく8割の支給です。また、ボーナスは対象外です。
退職金に関しては、制度の対象ですが、上限金額があり、高額な退職金は貰う事ができません。
さらに倒産後には、有給の消化はできません。有給は倒産前に消化しましょう。もっとも、倒産するような会社で有給を使えるかは疑問ですが…。
失業手当で負の連鎖
倒産してから失業保険を貰う場合、給付日数が多くなったり、早く支給されたりとメリットもあります。
失業保険は、6割程度の支給額が基本です。給料の6割での生活はかなり厳しいと考えられます。そのため、貯金を崩しながらの生活が基本となってしまいます。
ここで気を付けて欲しいのが、貯金あるし失業保険貰えるから転職活動はまだ先でいいや、と思う事です。
働く事が馬鹿らしく思える
失業保険が給付されている間は働かずしてお金がもらえるわけです。とはいえその生活を続けても貯金が増えることもありません。
そんな事わかっていても、働かなくて生活ができると思うと人は働きたくなくなります。
実家に住んでいる人の場合特にそう思いやすいようです。
働かない期間が長くなると、時間に拘束される仕事がストレスになり、再就職できたとしても拘束される事がストレスになってしまい、仕事をすぐに辞めてしまう傾向があるようです。
そのため、今の生活リズムを崩さないためにも、再就職である転職活動を早く行い、働く事が必要です。
焦りでブラック企業へ
貯金がなくなったり、失業保険の給付がなくなると、お金に困ります。
そうなると、とにかく仕事をしないといけないという気持ちが強く、焦って転職を決めてしまいます。
企業の事を何も調べずに転職を行い、入社したらブラック企業だったという事も…。そうならないためにも、余裕がある内に転職活動を行いましょう。
どんな会社でも、倒産しないなんて事はない時代です。働く私たちが、自分の身を守るためにも、会社の経営状態を理解している必要があります。
では、どんな会社が倒産するのか?倒産する会社の特徴について紹介します。
こんな会社はヤバイ!倒産する会社の特徴
ボーナスや給料の減額
これは、わかりやすい倒産の傾向です。
ボーナスは業績により多少の変化はあります。少し減る程度なら問題ないでしょうが、給料の減額は末期です。
ボーナスや経費のカットでは、追いつかない場合に給料の減額が起こります。こうなってきた場合、もう転職するしか?
経理課の退職
経理の退職が何の関係が?と思うかもしれません。
経理は会社のお金を預かる部署です。会社がうまくいっているのかどうかを把握しているわけですから、経理課の人間が早々と逃げ出したり、経理課の人が入れ替わりが激しい場合は会社の運営方法が危ない場合があります。
倒産する会社の一つの判断材料にできます。
上層部の会議が頻繁にある
会議は悪い事ではありません。しかし、何の議題の会議なのか不明の会議を頻繁に行う場合、もしかすると危ない場合も…。
倒産前には、色々と決めることがあるので、頻繁に会議がされる事が多いのです。
会社の電話が鳴らない
少し前まで、電話が鳴ってうんざりだった会社の電話が急にならなくなったり、営業の方が来なくなったりする。
これは、会社の取引き先が減少しているという事です。そのせいで、会社の空気が悪くなり、会社の雰囲気も悪くなります。
4つとも当てはまる会社は倒産確実!?1つでも黄色信号です。
しっかりと、自分の会社の状態を把握しておきましょう。
危険だと思ったら、転職!見切りをつけるのも必要な事です。