高校中退・中卒での就職活動はつらい?デメリットと対処法

今回は高校中退・中卒者の就職についての記事です。中卒となってしまうことのリスクと対処法についてご紹介します。

最終学歴中卒は珍しい?

特別な職業を目指していたりしないかぎりはほとんどの人が大学に進学するこのご時世で、高卒どころか中卒であるという方はなかなかのレアケース。

文部科学省の調査「平成28年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」結果(速報値)について」では高校中退者数はたったの1.4%。スマホゲームでいうと最上位レアレベルの珍しさです。

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/10/1397646.htm

やむを得ない事情があった、なかったに関わらず、これだけ少ないと悪目立ちしてしまうのは仕方がありません。

高校中退・中卒で考えられるデメリット

世間体の悪さ

最終学歴高卒でさえ「大学には行かれなかったんですか?」となるこのご時世ですから、最終学歴中卒となるとまず不思議に思われます。

「そんなのは覚悟の上だぜ!」と勢いで辞めるケースもあるでしょうが、たとえば今後結婚するときを想像してみましょう。相手方の親御さんに挨拶し、最終学歴が高校中退・中卒であると伝え、なぜそうなったか理由を言えますか?

前述しましたが高校中退者は全体の1.4%。いばらの道であることは覚悟すべきです。

就職の難しさ

上では結婚の際に大変になるよ、と例を上げましたが、就職面接はお見合いのようなものという言葉もあるように、高校中退・中卒であれば当然こちらも難易度が上がります。

なにか他人より特別優れたスキルでもない限りは書類審査の時点でかなり苦戦することでしょう。ライバルとなる他の面接希望者はほとんどが大卒なのです。履歴書の時点で見劣りしてしまう点は否めません。

また、中卒者は6割強が3年以内に離職するというデータもあります。採用担当者の気持ちとしてはこのようなリスクのある人物は採りづらいのが本音です。

中卒者は6割強・高卒者は4割近くが3年以内に離職する…学歴別の就職後離職状況を確認する(不破雷蔵) - 個人 - Yahoo!ニュース
安定雇用は収入保証、社会的地位、心身面での安寧に結びつき、日々の生活の上での心配事を減らす材料となる。しかし多様な理由で就職後まもなく離職する人も少なくない。その実情を厚労省の調査結果から確認する。

高卒認定試験を取る・進学する

そんなこといっても辞めちゃったものはしょうがないじゃないか!

今後どうするかを考えましょう。まず一番おすすめしたいのは高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)です。

高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定):文部科学省
高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験)に関する重要なお知らせから、試験概要も掲載。受験案内や出願書類もこちらから。各種証明書の申し込み案内等

これを合格できれば高卒同等の学力があると認められ、大学や短大、専門学校への進学が可能となります。やむを得ない事情により高校を中退したが、勉学をおろそかにしていないというアピールにもなります。

高校を出てないんなら出たことにすればいいじゃない、ということですね。

資格を取る

そのほか、資格職で逆転など。不動産系では宅地建物取引士(宅建)、調理系では調理師、第二種運転免許を取得してのタクシードライバーや大型免許でトラックドライバーなど。

資格があれば一発逆転!といった時代ではありませんが、確実に武器にはなります。

資格職ではありませんが、意外と盲点かつおすすめしたいのは自衛隊です。国家公務員でありながら受験資格は学歴不問。自衛隊勤務となれば職歴に箔(はく)が付くためその後の転職にも活かせるのではないでしょうか。

ただし受験には年齢制限はあるため気を付けましょう。18歳から27歳までが基準となっていますが、例外の募集種目もあります。

そのほかの仕事を探す

漁師や農業、大工やとび職といった現場系など人手不足の業界に飛び込むのもよいでしょう。体力勝負ですから、若く健康であればそれもひとつの武器です。

求人は近場のハローワークで探すのが基本ですが、最近ではネット求人が普及していますのでリクナビNEXTなどの転職サイトを利用するのをおすすめします。

「転職サイト?でも職歴がないし…」と尻込みする方も多いのですが、利用自体に制限は一切ありません。求人を探すのに便利な機能も多いため、少しでも就職率を高めるために使えるものはすべて利用していきましょう。

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