高卒どころか大卒は当たり前ともいえるような社会になっておりますが、中でも中卒は稀も稀。それでもいないことはないのです。
少なくともこの記事にたどり着いたあなたは中卒か、それに近い境遇の方なのではないでしょうか。
今回は中卒や、高校中退の実質中卒の方に向けて就職するための方法をご紹介します。
中卒に仕事はあるの?
実際にハローワークに中卒者向けの求人がどれだけ出ているのか、厚生労働省が調査した結果、以下の通りになりました。
求職者数 850人
求人倍率 1.58倍
※調査対象者は対象者は平成31年3月に中学校を卒業する生徒
平成30年度(2018年9月)の調査結果です。
つまり1,344人の中卒者を募集していて、そのうち実際に中卒で働きたいと希望した人が850人ということですね。
全国のハローワークにおける数でこれですから決して多いとはいえませんが、中卒でもOKという求人は実際に存在するのです。
ちなみに高卒者ではありますが、高卒内定率が過去最高、中卒内定者も前年度から4.2ポイント増加というニュースもあります
世間的に今が一番就職の勢いがあるようですね。

高卒認定試験を受ける
高卒認定試験とは進学しなかった中卒者や、なんらかの理由で中退してしまった高校中退者が「高校を卒業するだけの学力があること」を証明するための試験です。
これをクリアすることで実質高卒として扱われます。応募資格に最終学歴高卒以上といった求人にも応募できるようになるため、職探しの幅が広がります。
資格を取る
宅地建物取引士
一発逆転…というわけではないのですが、人気の高い国家資格が宅地見物取引士、通称宅建です。不動産業界で働くする際に強力な武器になります。
不動産業界のみならず、建築業界や金融業界といった他のところでも需要があるため、就職において腐ることはありません。
合格率は16~17%と、しっかり勉強しないと取得できない難易度ではありますが、最年少取得保持者には12歳もおります。受験資格もないため、誰でも挑戦できるという点が中卒者向きですね。
調理師
手に職をつけるという点では手堅い調理師。受験資格として飲食店での2年間の実務経験が求められますが、こちらも国家資格ですので強力な資格です。
料理つながりでいえば船舶料理士なんて資格もあります。船を使った物流を担当する内航船などで、乗組員たちのために料理を作る仕事なのですが、非常にニッチな仕事ながら慢性的に人手不足のためこの資格があれば就職に困ることはないでしょう。
どんなにITや技術が発展しても人、特に食に関するものはなかなか代わりの効くものではありませんから手堅いのです。
求人を探す
まずは定番のハローワークで探すのが無難ではありますが、転職サイトを使って探すのも手段のひとつです。
「まだ就職した経験もないのに転職サイトなんて使っていいの?」と思われるかもしれませんが、未経験者歓迎求人も多数掲載されてありますから全く問題ありません。
